L・M・モンゴメリの 『赤毛のアン』は、アンがプリンスエドワード島にやってきた11歳から16歳までの物語ですが、アンの少女時代から青春時代、そして、ギルバートと結婚し妻となり母となる時代を描いた続編があり、アン・ブックスまたはアン・シリーズと呼ばれています。アンの年齢と照らし合わせながら、年代別にアンの歩んできた道をたどってみませんか。

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目次

赤毛のアンの年齢とアン・ブックス

『赤毛のアン 』をはじめとするアン・ブックス(アン・シリーズ) は、自分の年齢に重ね合わせて読めるのが大きな魅力!『赤毛のアン』から 最後の作品『アンの思い出の日々』まで、物語の中に描かれたアンの年齢を、アンブックスのタイトルと共に見てみましょう。※()内は原題です。

赤毛のアンの年齢とアン・ブックスの原題

『赤毛のアン( Anne of Green Gables)』
11歳から16歳

『アンの青春(Anne of Avonlea)』
16歳から18歳    

『アンの愛情(Anne of the Island)』
18歳から22歳      

『アンの幸福(Anne of Windy Willows)』
22歳から25歳    

『アンの夢の家(Anne’s House of Dreams)』
25歳から27歳

『炉辺荘のアン(Anne of Ingleside)』
34歳から40歳   

『虹の谷のアン(Rainbow Valley) 』
41歳から42歳

『アンの娘リラ(Rilla of Ingleside)』
49歳から54歳        

『アンの思い出の日々(The Blythes Are Quoted)』
40歳から75歳

以下はアンのまわりの人々を描いた短編集

『アンの友達(Chronicles of Avonlea)』

『アンをめぐる人々(Further Chronicles of Avonlea)』

アン・ブックスの主人公

アン・ブックスの中で、アンが主人公の物語は以下になります。
・『赤毛のアン』
・『アンの青春』
・『アンの愛情』
・『アンの幸福』
・『アンの夢の家』
・『炉辺荘のアン』

・『虹の谷のアン』はアンの子どもたちの物語
・『 アンの娘リラ 』の主人公は、タイトルに示すとおりアンの末娘リラです。

アボンリーが舞台になっている作品

アボンリーが舞台になっている作品は以下になります。
・『赤毛のアン』
・『アンの青春』
・『アンの愛情』
・『アンの友達』
・『アンをめぐる人々』

赤毛のアンの年齢別エピソード

『赤毛のアン』の主人公アン・シャーリーは、両親を失い、居場所のない幼少期を過ごしますが、11歳の時に、グリーンゲイブルズに暮らすマシュウとマリラ兄妹に出会ったことで運命が大きく変わります。彩り豊かなアンの人生を年齢別に振り返ってみましょう。※()内は、舞台になる場所です。

赤毛のアン

アンの年齢 0歳~10歳
( ボーリングブローク、ホープタウン)

1866年3月 、アンはカナダ・ノヴァスコシヤ・ボーリングブロークで、中学校教師の父 ウォルターと母 バーサのもとに生まれます。

0歳 生まれてわずか3か月の時に両親が熱病で亡くなり、アンは知り合いのトマスの小母さんの家に引き取られます。

8歳 酒飲みだったトマスの小父さんが亡くなり、アンは子供が8人いるハモンドさんの家に預けられます。

10歳 ハモンドさんが亡くなり、アンはホープタウンの孤児院に引き取られます。

アンの年齢 11歳(アボンリー)

赤い髪の毛を三つ編みにした、やせっぽちのアンは、快活でおしゃべり好きな女の子。

11歳のアンは、マシュウ・カスバートとマリラ兄妹に間違って引き取られ、グリーンゲイブルズに住むことになります。それは、りんごの花が咲き誇る美しい日でした。

・6月のある日、アンはブライトリバー駅まで迎えに来たマシュウと、馬車に乗ってグリーンゲイブルズに向かいます。

・グリーンゲイブルズに着いたアンは、マリラから男の子を欲しがっていたという行き違いを聞き、泣き出します。

・悲劇的な状況の中でも、アンという名前を「Ann」ではなくeの字の付いた「Anne」と呼んでほしいと懇願し、生真面目なマリラを惑わせます。

・ アンは隣人のレイチェル・リンド(リンド夫人)に赤毛をけなされ大げんかしますが、マシュウに説得され見事すぎるお詫びをして、マリラをあきれさせます。

・初めて日曜学校に行ったアンは、花を飾り立てた帽子のせいで、ひんしゅくをかってしまいます。

・アンはオーチャード・スロープに住むダイアナ・バリーと『腹心の友』の誓いを立てます。

「腹心の友よ ── 仲のいいお友達のことよ。心の奥底をうちあけられる、ほんとうの仲間よ」

赤毛のアン

・8月 マリラの紫水晶のブローチがなくなり、「もっていってどこかでなくしたのだろう」と誤解されたアンは、待ちこがれるピクニックに行きたいばかりに嘘の告白をします。

・マリラ自身の勘違いだったブローチが見つかり、アンは日曜学校のピクニックで愉快きわまる時間を過ごします。そして、生まれてはじめてアイスクリームを食べます。

アイスクリームって言語を絶したものだわ、マリラ。まったく崇高なものね

赤毛のアン

・9月 アンは、アボンリーの学校に通い始めます。ある日、教室でギルバート・ブライスに「にんじん!にんじん!」とからかわれ、石盤で殴りかかり絶交します。この出来事がきっかけで、ギルバートは宿命のライバルとなります。

・翌日さらに事件が起こり、「あんな男のところになんか行くものですか」と、アンは学校に行くのをやめてしまいます。

・ 10月 アンはダイアナをお茶に招待し、いちご水と間違って葡萄酒を飲ませてしまい、怒ったダイアナの母バリー夫人から、二度と遊んではいけない、と交際を禁じられます。

・「腹心の友をむざむざ引き裂かれてしまった今は、私の人生に残されているのは学校だけなんですもの。」と、アンは”ティー・パーティーの悲劇”をきっかけに学校に戻ります。

・11月 アンは咽頭炎にかかったダイアナの妹ミニ―・メイを看病して命を救い、バリー夫人に感謝され、ダイアナとの交際を復活させます。

・2月 アンは、ダイアナの誕生日に、初めての音楽会に行きます。その夜、バリー家の客用寝室のベッドに飛び込み、ダイアナの大伯母、ミス・ジョセフィン・バリーの怒りをかいますが、お詫びに行って気に入られます。

アンの年齢 12歳(アボンリー)

・ 6月 アンは「お化けの森」に気味の悪い幽霊が出ると想像し震えあがりますが、マリラはしつけのために、暗い森を通ってお使いに行かせます。

・ 7月  アンは、新任牧師アラン夫妻を招いたお茶会で、バニラと間違えてレイヤーケーキに痛み止めの塗り薬を入れてしまいます。

・ 心優しいアラン夫人はアンの失敗を少しも責めず、牧師館のお茶会に招待します。

・ 8月  アンは「命令遊び」というごっこ遊びでジョシー・パイの命令を受け、バリー家の台所の屋根の棟を歩いて落下し、全治7週間の怪我を負ってしまいます。

・ 10月  アンは学校に復帰し、若々しく優しい新任教師ミス・ステイシーに憧れ、勉学に励みます。

・ 12月  クリスマスにマシュウから欲しくてたまらなかった「ふくらんだ袖のドレス」をプレゼントされたアンは大感激します。その上品な濃い茶色のドレスで音楽会の舞台に立ち、暗唱で喝采を浴びます。

アンの年齢 13歳(アボンリー)

・アンはダイアナ・バリー、ジェーン・アンドリュース、ルビー・ギルスたちと物語クラブを結成します。

・4月 アンは行商人のおじさんにすすめられた染粉で髪の毛を緑色に染めてしまいます。何度洗っても落ちないので、マリラは”徹底的に”短く切ってしまいます。

・劇遊び「たゆとう小舟の白ゆり姫」で、エレーン姫になったアンは小舟に乗りますが、途中で沈みかけ、ギルバートに助けられます。その時、ギルバートは”にんじん事件”を詫びて仲直りしようとしますが、アンは拒絶します。

・ミス・ジョセフィン・バリーから招待状が届き、アンはダイアナと一緒に共進会に行き、バリーの邸宅「ぶなの木屋敷」に泊まります。

・11月 ミス・ステイシーにクイーン学院の受験を勧められたアンは、ギルバート・ブライス、ルビー・ギリス、ジェーン・アンドリュース、ジョシー・パイ、チャーリー・スローン、ムーディ・スパージョン・マクファーソンと共に、受験クラスに加わります。

まあ考えてもごらんなさい、ダイアナ。あたし、きょうで十三になったのよ。十三になったなんて、とても信じられないわ。けさ目をさましたとき、何もかもちがったものみたいに思えたわ。・・・あと二年すれば、あたしはほんとうの大人になるのよ。

赤毛のアン

アンの年齢 15歳 (シャーロットタウン)

・6月 アンはクイーン学院を受験し、受験番号は不吉な十三番でしたが、ギルバートと同点で首席合格します。

・9月 クイーン学院に入学したアンは、アボンリーを離れ、シャーロットタウンで下宿し、教師になるための勉強を始めます。

・ クイーン学院の同級生 ステラ・メイナードやプリシラ・グラントと友達になります。

アンの年齢 16歳
(シャーロットタウン、アボンリー)

・ 6月 アンはクイーン学院を卒業。カナダ本土の大学に進むエイブリー奨学金を獲得し、ギルバートは金賞を受賞します。マシュウとマリラも卒業式に出席し、アンを育てた幸福に浸ります。

・ギルバートは家庭の経済事情で学資が出せなくなったため、自力でやっていこうと教師になる決心をします。

・アンはマシュウとマリラとともにアボンリーに帰省します。久しぶりに穏やかな日々を過ごしますが、気分が悪そうなマシュウが気がかりです。

「もし、あたしが男の子だったら、いま、とても役にたって、いろいろなことでマシュウ小父さんに楽させてあげられたのにね」とアンは悲しそうに言った。

「そうさな、わしには十二人の男の子よりもお前一人のほうがいいよ」とマシュウはアンの手をさすった。

赤毛のアン

・マシュウがアベイ銀行が倒産したという新聞記事にショックを受け、心臓発作で亡くなります。

・アンは視力が衰えたマリラと暮らすために、レドモンド大学への進学をあきらめ、カーモディの教師になる決意をします。

・ギルバートはアンのためにアボンリーの学校から退き、ホワイト・サンドの学校で教える手続きをします。

・マシュウのお墓参りの帰り道、アンはギルバートと偶然出会い、教職を譲ってもらったお礼を言います。そして、この出来事をきっかけに、二人は5年に及ぶ絶交を解消し、ようやく仲直りします。

アンの青春

・ 9月  大学進学をあきらめたアンは、かつて通っていたアボンリーの学校で憧れの教師になります。

・アンの教え子で想像力豊かな美しい少年ポール・アービングと出会い、心を通わせます。

・マリラが遠縁メアリー・キースの残した双子デイビーとドーラを引き取ります。女の子のドーラはおとなしいのですが、やんちゃな男の子のデイビーはやんちゃ盛り。数々のいたずらにマリラは振り回されます。

・アボンリーをより美しく変えていくために、アンは仲間たちとボランティア・グループ「改善会」を結成します。

・ 「改善会」が 最初に手掛けた公会堂のペンキ塗りが手違いで下品な青一色になり、大失敗に終わります。

アンの年齢 17歳(アボンリー)

・4月 アンは 幼なじみのダイアナ、ジェーン、プリシラと一緒に春のピクニックに出かけます。そして、ヘスター・グレイの美しい庭を見つけます。

・アンは、生徒のアンソニー・パイを罰するために鞭で打ってしまい、落ち込みます。

・7月 憧れの「ばらの園」の作者モーガン夫人を姪にあたるプリシラの紹介で、グリーンゲイブルズに招待しますが、一向に来る気配はなく待ちあぐねます。

・8月 マリラの留守中、モーガン夫人とニューヨークの百万長者の奥さんペンデクスター夫人が突然現れ、アンは鼻に赤い染料を付けたまま大慌てでもてなします。

・10月 道に迷ったアンは、偶然「山彦荘」を見つけ、昔の恋を引きずりながらひっそり暮らすミス・ラベンダー・ルイスと知り合います。二人は会った途端、大親友になります。

・ 「山彦荘」で働いているシャーロッタ4世は、びっくりするほど大きな青いリボンを付けています。本当の名前はレオノーラ。ちょっとファニーな14歳の女の子です。

アンの年齢 18歳
(アボンリー、キングスポート)

・アンはポール・アービングを「山彦荘」に連れて行き、 ミス・ラベンダーに紹介します。その昔、ポールのお父さんステファン・アービングとミス・ラベンダーは婚約していたのに、つまらない意地の張り合いで別れてしまったという話を聞いたからです。

・若き日のステファンにそっくりのポールに会って、ミス・ラベンダーは感無量。ポールも母のように慕い、二人は大の仲良しになります。

・6月 トマス・リンドが亡くなり、レイチェル・リンドはマリラと一緒にグリーンゲイブルズで暮らし始めます。

・マリラは、アンにレドモンド大学への進学を勧めます。

・アンは、惜しまれながらも教師を退職します。

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・ダイアナが「改善会」で一緒に活動したフレッド・ライトと婚約します。

・8月 アンが恋のキューピットになり、ミス・ラベンダーとステファン・アービングが 「山彦荘」で 結婚式を挙げます。

・25年ものロマンスを実らせ結婚したアービング夫妻は、その後、ポールとシャーロッタ4世を連れてボストンに移住します。

・心の支えだったアラン牧師夫妻がアボンリーを去ります。

アンの愛情

・9月 アンはギルバートやプリシラ、チャーリー・スローンと一緒に、キングスポートのレドモンド大学に入学します。

・アンはプリシラと一緒に、キングスポートにあるセント・ジョン通り三八番地の一室に下宿します。家主は双子のハナ・ハービーとエイダ・ハービー。

・10月 アンは「パティの家」を見つけます。

予感といってもいいわ ── 「パティの家」とあたしがこのさき、いっそう親しくなれるという予感がするのよ

アンの愛情

・アンの崇拝者も多く、一緒にレドモンド大学に進学したチャーリー・スローンに求婚されたり、幼なじみのジェーン・アンドリュースから兄ビリー・アンドリュースとのと結婚をすすめられたりしますが全て断ります。

アンの年齢 19歳(キングスポート)

・4月 「一度でいいから住んでみたい」と夢見ていたパティの家が「貸家」に!アンとプリシラの情熱が家主ミス・パティの心を動かし、念願が叶います。暖炉に飾られた陶製の犬の置物「ゴグとマゴグ」は、パティの家の守り神。

・ミス・パティが姪のマリアとヨーロッパに旅立ち、新学期を迎える9月に、パティの家でのアンの新生活が始まります。

・夏 アンは、ソーバーン奨学金を獲得し、帰省します。

・アンは小説「アビリルのあがない」を書き、出版社に送りますが、どこも不採用になります。

・幼なじみのルビー・ギリスが肺結核で亡くなります。

・ダイアナが 内緒で応募した「アビリルのあがない」がベイキング パウダー会社の宣伝小説コンクールで入賞し、悲嘆にくれます。

・9月  アンは、プリシラ、ステラ・メイナード、その後飛び入りのフィリパ・ゴードンも加わり、パティの家で共同生活を始めます。

・パティの家で4人の面倒をみてくれるのは、切り盛り上手のジェムシーナおばさん。それから、ラスティ、ジョセフ、セイラという3匹の猫もいつのまにか住人(?)に。

・12月 ミス・ジョセフィン・バリーが亡くなり、遺言として千ドルものお金をアンに遺してくれます。学資不足で悩んでいたアンは、その心遣いに深く感謝します。

アンの年齢 20歳
(キングスポート、 ボーリングブローク)

カナダ・プリンスエドワード島にあるモンゴメリの生家

・4月 アンはギルバートに何度もアプローチされた後プロポーズされますが、きっぱりと拒絶します。

・ノヴァ・スコシアのフィリパ・ゴードンの家で夏休みを過ごしたアンは、ボーリングブロークの生家を訪ねます。当時から住み続けている人に案内され、青いリボンで束ねた小さな包み ── 両親の手紙を見つけます。母親のバーサが父親ウォルターに贈った手紙です。

「あたしは眠っている時のこの子がいちばんかわいいと思いますし、目をさましている時はいっそうかわいく思います」

アンの愛情

・両親を知る人の話から、赤毛は父親ゆずり、魅力的な瞳と形のいい鼻は母親似であることを知ります。

・アンは御曹司ロイヤル・ガードナー(9月からレドモンドに編入してきた同級生)とめぐりあい、豪華な花束やロマンチックな手紙をプレゼントされます。

・アンはロイ( ロイヤル・ガードナー) に優しくされながらも、ギルバートがクリスチン・スチュアートと交際しているという噂が気になり、複雑な思いを抱いています。

アンの年齢 21歳
(アボンリー、キングスポート)

・春 「お金持ちでハンサムな男とでなければ結婚しない」と言っていたフィリパ・ゴードンが、牧師のジョナス・ブレイクと婚約します。

・ダイアナ・バリーが結婚します。アンは、結婚式でブライズメイドを務めます。

・7月 エスター・ヘイソーンの代わりに7月と8月の2か月間だけ、バレー・ロードの学校で教師をします。

・11月 「青年の友」にアンの作品が採用され、原稿料として十ドルが送られてきます。

アンの幸福

アンの年齢 22歳
(キングスポート、アボンリー、 サマーサイド )

・春 アンは、レドモンド大学を卒業します。

・アンはロイヤル・ガードナーにプロポーズされますが、本当は愛していないことに気づき、断ります。

・ダイアナに長男フレッド・ジュニアが誕生します。

・6月 ギルバート・ブライスが腸チフスで重体だと知り、アンは初めて深く愛していたことに気づきます。

・アンは、回復したギルバートにヘスター・グレイの庭で再度プロポーズされ、承諾します。

・9月 アンは、サマーサイド中学校の校長に抜擢され、3年の任期で赴任します。医師を目指すギルバートは、引き続きレドモンド大学で学ぶためキングスポートに残ります。

・アンは、柳風荘(ウィンディウイローズ)の「塔の部屋」に下宿します。理想的な住まいには、面倒見のいい使用人レベッカ・デューもいます。

・離れ離れになったアンとギルバートは頻繁に文通しながら絆を深めます。

・サマーサイドを仕切っていた由緒正しきブリングル一族が、よそ者のアンに嫌がらせを繰り返します。副校長のキャサリン・ブルックも、年下の校長アンに冷ややかな態度をとります。

アンの年齢 23歳(アボンリー)

・12月 アンはクリスマス休暇に副校長のキャサリン・ブルックをアボンリーに招待し心を通い合わせます。アンの誠実な行動が敵対心をやわらげ、サマーサイドの人たちに「幸福」の軌跡を残します。

アンの年齢 24歳(サマーサイド)

・ダイアナに長女アン・コーデリアが誕生します。

アンの夢の家

アンの年齢 25歳( フォア・ウィンズ )

・9月 アンはギルバートと結婚し、グリーンゲイブルズの果樹園で永遠の愛を誓います。

結婚式に集まったのは、二人を深く愛する人たち。マリラ・カスバート、レイチェル・リンド夫人、 双子のデイビーとドーラ、アラン牧師夫妻、ミス・ラベンダーとポールとシャーロッタ4世、ダイアナと子どもたちフレッド・ジュニアとアン・コーデリア 、フィリパとジョー夫妻、ハリソン氏とエミリー夫妻、 そしてブライス家の人々です。

・アンとギルバートは、グレン・セント・メアリーという小さな村の「島じゅうでいちばん美しい港」フォア・ウィンズで新生活を始めます。

・ フォア・ウィンズ の診療所を兼ねた古くてこじんまりとした新居が「夢の家」。ミス・パティからの結婚祝い「ゴグとマゴグ」が夢の家の守り神です。

・アンはフォア・ウィンズ 岬の灯台守ジム船長(ジェームス・ボイド)と友達になり、「ヨセフを知る一族」として絆を深めます。

・ アンは男ぎらいを公言するミス・コーネリア・ブライアントと知り合い、ギルバートまでブライアント家のお茶会に招待されます。

・世間から隔絶されていた美貌の持ち主レスリー・ムーアと知り合います。

・ 「夢の家」に元気なお手伝いさんスーザン・ベーカーがやってきます。

アンの年齢 26歳 (フォア・ウィンズ )

・6月  初めての赤ちゃんが、生まれた直後に天に召されてしまいます。アンとギルバートの長女はジョイスという可愛い名前でした。

アンの年齢 27歳 (フォア・ウィンズ )

・大きな悲しみの後、長男ジェイムス・マシュウ・ブライス(愛称ジェム)が誕生します。

アンの年齢 28歳 (グレン・セント・メアリー)

・10月 次男ウォルターが誕生します。

アンの年齢 30歳 (グレン・セント・メアリー)

双子のアン(愛称ナン)とダイアナ(愛称ダイ)が誕生します。

アンの年齢 32歳 (グレン・セント・メアリー)

三男シャーリーが誕生します。

炉辺荘 (イングルサイド) のアン

アンの年齢 34歳 (グレン・セント・メアリー)

・ブライス一家は、「夢の家」より大きな「炉辺荘(イングルサイド)」に移ります。

・ 7月 末娘のバーサ・マリラ・ブライス(愛称リラ)が誕生します。

・ギルバートの親族メアリー・マライアおばさんが「炉辺荘」に滞在します。

アンの年齢 40歳 (グレン・セント・メアリー)

・9月 アンとギルバートの15回目の結婚記念日。愛が薄れたのではないかと懸念するアンに、ギルバートがプレゼントしたのは小さなダイヤモンドのペンダント。すべての心配はアンの誤解だったのです。

虹の谷のアン

アンの年齢 41歳 (グレン・セント・メアリー)

・「虹の谷」は「炉辺荘」近くの楓林の向こうにある小さな谷。かつてウォルターが 「炉辺荘」の屋根裏部屋からこの谷に美しい虹のかかるのを見つけて名付けました。ブライス家の子どもたちにとって 誰にも邪魔されない「 妖精の国 」です。

・3月 アンはロンドンの医学会に出席するギルバートに同行し、3か月に及ぶヨーロッパ旅行に出かけます。

・5月 ブライス家の子どもたちは、新任牧師ジョン・ノックス・メレディスの子どもたちジェリー、フェイス、ユナ、カールの4人と仲良しになり、「虹の谷」で遊びます。

・孤児メアリ・ヴァンスが、マーシャル・エリオット夫妻に引き取られます。

アンの年齢 42歳 (グレン・セント・メアリー)

9月 ジェムが、クイーン学院に入学します。

アンの娘リラ

アンの年齢 49歳 (グレン・セント・メアリー)

・8月 第一次世界大戦開戦。ジェイムス・マシュウ(ジェム)と牧師館のジェリー・メレディス が出征します。

・ ジェムの愛犬マンディは、ジェムが戦地から戻るまで駅で待ち続けます。

・リラが戦争孤児の赤ちゃんを引き取り、ジェイムズ・キッチナー・アンダーソン(愛称ジムス)と名付け、育てます。

アンの年齢 50歳 (グレン・セント・メアリー)

・ウォルターが出征します。

・ケネス・フォードが出征前に、リラに会いに来ます。

・ 牧師館のカール・メレディスが出征します。

アンの年齢 51歳 (グレン・セント・メアリー)

・4月 ウォルターが戦場で書いた詩が、世界的に有名になります。

・9月 ウォルターが戦死し、一家は嘆き悲しみます。でも、死の直前に書いた ウォルターの手紙がリラを勇気づけます。

12月 ジムスが咽頭炎にかかりますが、偶然訪ねてきたメアリ・ヴァンスの荒療治のおかげで助かります。

アンの年齢 52歳 (グレン・セント・メアリー)

・シャーリーが航空隊に入隊します。

アンの年齢 53歳 (グレン・セント・メアリー)

・5月 ジェムが負傷し行方不明だという知らせが届きます。

・9月 ジェムが無事だという報告を受けます。

・10月 終戦。

・ジムスが、再婚した父に引き取られ「炉辺荘」を離れます。

アンの年齢 54歳 (グレン・セント・メアリー)

・ジェムが帰還します。

・ジェムを駅で待ち続けた愛犬マンディも長い役目を終えます。

・リラは、帰還したケネスフォードとあらためて愛を誓います。

アン・シリーズは、アンの誕生から少女時代や青春時代、恋愛、結婚、出産、育児、そして妻として母として生きる姿を描いた壮大な物語。個性豊かな登場人物たちの様々なエピソードも大きな魅力です。

マシュウとマリラの年齢

『赤毛のアン』の重要な登場人物マシュウとマリラの年齢も気になりますね。アンがグリーンゲイブルズにやってきた時のマシュウの年齢は60歳。『赤毛のアン』第1章で、マリラがレイチェル夫人にこんなことを言っています。

「マシュウも年をとってきたし──もう六十ですからね ── で、もとみたいには体はきかず、心臓の持病にゃ、苦しめられるし・・・。」

赤毛のアン 第1章

また、『赤毛のアン』 第2章には、「(マシュウは)じっさい二十歳の時分から六十歳の今ぐらいにふけてみえた。ただ白髪が少ないくらいのちがいだった。」という描写もあります。

次に、マリラの年齢ですが、正確な年齢はわかりませんが、おそらく50歳ぐらいでしょう。『赤毛のアン』 第9章にマリラの心情を描いたこんな文章があります。

ごく小さいとき、一人の叔母がもう一人の叔母に向かってマリラのことを「かわいそうに、なんてこの子は色が黒くて、みっともないんだろう」と言っているのを聞いたことがあった。そのときの胸をえぐられるような気持は、五十になっても忘れられなかった

赤毛のアン 第9章

『赤毛のアン』は11歳の女の子アンが主人公ですが、マリラの視点で描写されたエピソードも多く、大人になって読み返すとより感慨深いです。アンの年齢と共にマシュウとマリラ兄妹の人生を辿っていくと新たな発見がありそうです。ちなみに、赤毛のアンの作者モンゴメリは1942年に67歳で亡くなっています。

さいごに

カナダのプリンスエドワード島を舞台に紡がれたアン・シャーリーの人生・・・。少女時代や青春時代、そしてギルバートと結婚し、妻となり母として子どもたちと暮らすアンの生涯に、自分の年齢を重ね合わせて読むと感慨深いです。

本当は男の子をもらうはずだったのに、女の子がやってきたというちょっとした行き違いが、アンやまわりの人たちの運命に変化をもたらし、みんなが幸せになっていく ── そんな赤毛のアンをはじめとするアンブックスの物語は、人生の機微が詳細に描かれ、読むたびに発見があります。

赤毛のアンの初版本がカナダで刊行されたのは1908年、そして1952年に日本で初めて村岡花子さんの翻訳本が出版されましたが、これからも世代を超えて多くの人に読み継がれていくことでしょう。

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