カナダ・プリンスエドワード島「グリーンゲイブルズ」

世界名作劇場アニメ『赤毛のアン』をもとに、アン・シリーズの世界を辿ります。第1話は、村岡花子さんの翻訳小説(新潮文庫)第1章「レイチェル・リンド夫人の驚き」と 第2章「 マシュウ・クスバートの驚き」に該当します。

赤毛のアンの舞台は19世紀末のカナダ・プリンスエドワード島。グリーンゲイブルズに住むカスバート家のマシュウとマリラ兄妹は、孤児院から働き手の男の子を引き取ろうと決心します。ところが、思いがけない行き違いで、やせっぽちの赤毛の女の子がやってきます…。

スポンサーリンク

赤毛のアン アニメ第1話

世界名作劇場アニメ『赤毛のアン』第1話の簡単なあらすじをもとにアンの魅力を探ります。アニメ『赤毛のアン』第1話「マシュウ・カスバート驚く」は、 主人公アンが ノヴァスコシアの孤児院からブライトリバー駅に降り立ち、駅の停車場まで迎えに来たマシュウ・カスバートと出会うところから始まります。女性が大の苦手で内気な性格のマシュウは間違いを言い出せないまま、アンを馬車に乗せてアボンリーのグリーンゲイブルズに向かうのでした。

心ときめくアンのセリフ

「もし今晩お見えにならなかったら、ほら、あの大きな桜の木に登って、あの木の上で夜を明かそうと思っていたのよ…ちっとも怖くないわ…月の光に照らされて、白い花が一杯咲いている桜の木の上で眠るなんて素敵でしょう?まるで大理石の大広間に住んでるような気がするんじゃないかしら」

世界名作劇場アニメ「赤毛のアン第1話」

30分以上も前にブライトリバー駅に到着したアンは、“ここの方が想像をめぐらすゆとりがあるから”と、駅舎の外で待っていたのです。迎えに来てもらえないわけをあれこれ考えながら…。誰でも待っている時間は多少なりとも不安はあるものですが、そんな時でも想像力で自分を励ますアンは本当にけなげですね。

想像の余地

マシュウが操る馬車でグリーンゲイブルズに向かう間、アンはおしゃべりを続けます。「グリーンゲイブルズの周りは、ぐるっと木で囲まれてるんですって?うれしいわ、あたし木が大好きなんだもの」、「グリーンゲイブルズのそばに小川ある?小川のそばに住むのがあたしの夢だったの」…。女の子が苦手なはずのマシュウは、アンのおしゃべりを愉快な気分で聞いています。

スポンサーリンク

アン:「ねえ、どうしてここの道みんな赤いの?」
マシュウ:「そうさのう、わしには分からんが…」
アン:「いいわ!これから発見することが一杯あるなんて素敵だもの。もし何もかも知ってたら、きっとつまらないわ。だって想像することが無くなっちゃうでしょう?」

世界名作劇場アニメ「赤毛のアン」

いつも未来の可能性に目を向けるって素敵なこと!前向きな言葉からアンの魅力が伝わってきます。そして、とめどなく話し続けるアンは、「でもあたし、少しおしゃべりしすぎるかしら?」と尋ねます。すると、「いや、好きなだけしゃべっていいよ、わしは構わんから」 とにっこり答えるマシュウ。おしゃべり好きなアンと無口なマシュウは、何故か出会った時から”ウマ”が合うのでした。

喜びの白い道( 歓喜の白路 )

アンはりんごの花が咲き乱れる並木道に「喜びの白い道」と名付けます。「わあ、カスバートさん!カスバートさん!カスバートさん!!」アボンリーに向かう途中、花ざかりのりんごの並木道を通った時、あまりの美しさに大感激するのです。

「あんな素晴らしいところをただのりんご並木だなんて・・・。あたし、場所とか人の名前が気に入らないと、いつも自分で新しい名前を考えてそう思い込むことにしてるの。」

世界名作劇場アニメ「赤毛のアン第1話」

想像力豊かなアンはネーミングの達人!美しい名前は耳にするだけで心ときめきます。アニメではりんご並木を「喜びの白い道」と名付けますが、小説では「歓喜の白路」と翻訳されています。こんなちょっとした違いも、アンのファンにとっては嬉しい発見なのです。 マシューの口癖もアニメでは「そうさのう」ですが、小説では「そうさな」です。アン・シリーズとアニメ作品を比較しながら見る楽しみは格別です。

ちなみに、原作「Anne of Green Gables」の中で「そうさのう 」は「Well now」。「歓喜の白路(喜びの白い道)」は 「White Way of Delight」です 。翻訳は想像の余地があるので面白いですね。

マシュウが迎えに行く「ブライトリバー駅」や、グリーンゲイブルズに行く途中にある「歓喜の白路(喜びの白い道)」など、アニメでは美しいプリンスエドワード島の風景が映像化されています。アンが空想する世界に可愛い花の妖精たちが出てくるのはアニメならではの楽しさ!モンゴメリが描いたアンの物語をさらに深める味わいがたっぷり詰まっています。

日本アニメーション制作『赤毛のアン』

スポンサーリンク