世界名作劇場アニメ『赤毛のアン』をもとに、アン・ブックスのお話を振り返ります。第8話は 小説『赤毛のアン』 第11章「アン日曜学校へ行く」をもとにしたエピソードで、アンが初めて日曜学校へ行く様子が描かれています。※村岡花子さんが翻訳された小説(新潮文庫)を参照しています。

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赤毛のアン 日曜学校に行く

世界名作劇場アニメ『赤毛のアン』第8くなり、アン一人で行くことになります。事前にマリラが用意してくれた教会用の帽子と服はどちらも地味だったのでアンはがっかり。きれいな服を想像していたアンは、袖のふくらんだ服が1枚でもあれば・・・と嘆きます。

そこで教会に行く途中、「リボンも花飾りもない帽子じゃ、あんまりかわいそうだもの」と、野原で摘んだ花を帽子に飾り付けて意気揚々と教会に向かいます。

ところが、教会に集まった女の子たちはアンの派手な帽子を見て、「どうかしてるわ、あのゴテゴテ」 「ま、近寄らないことね」 などと陰口を言うのでした。

袖のふくらんだ服

美しいものが好きなアンは、マリラが作ってくれた地味な服が気に入りません。学校行きのギンガムと更紗の服、教会と日曜学校用の綿じゅすの服はどれも質素で飾りのないものばかりで、お世辞にも素敵とは言えないのです。

「もし…もし袖のふくらんだ服が1枚でもあれば、もっともっと有り難かったんだけど…。袖をふくらませるのが今とてもはやってるのよ。あたし、ふくらんだ袖の服を着るだけで、嬉しくてぞくぞくっとすると思うわ」


世界名作劇場「赤毛のアン」第8話

きちきちの服ばかり着せられていたアンが、新しい服にどれだけ胸をふくらませていたことでしょう。それなのに、マリラが用意してくれたのは実用的な服ばかり。”こざっぱりして、清潔で真新しい” だけの地味な服はアンじゃなくても落ち込みそうです。

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でも「真っ白なモスリンで、美しいレースのひだ飾りが付いてて、袖にふくらみが3つあるんだと想像できるわ」 と気持ちを切り替えられるのがアンのいいところですが、ゴテゴテに飾り立てた帽子はちょっとやりすぎだったようです。

アンとマリラとマシュウ

教会からグリーンゲイブルズに戻ってきたアンは「日曜学校なんか大っ嫌いよ!」とマリラに不満をぶちまけます。 そこへリンド夫人がやってきて、「帽子を花でゴテゴテと飾りたててきたんだよ」とマリラに忠告します。

「まさかそんなにいけないことだとは思いもしなかったのよ。だってみんな帽子に造花を飾っているんだもの。バラとキンポウゲは、とってもいい香りがしてきれいだったので、帽子につけると素敵だろうなって思ったの。それでマリラが笑い者になるんだったら、きっとあたし、もっとひどいやっかいをかけることになるわ」

世界名作劇場「赤毛のアン」第8話

「服には花をつけるのに、なぜ帽子に花をつけたらおかしいのか、あたしには分からないわ」とアンは反論しますが、「あたしに常識がないせいだと思われるんだよ」とマリラは憤慨します。

世間体を気にするマリラを振り切って、泣きながら外へ飛び出していくアン…。大人になってアンの物語を追っていると、アンに共感しながらもマリラの複雑な心境もよく理解できます。二人のやり取りを通して、子ども時代に感じたせつない思いに気づいてハッとします。

心配そうに二人の話を聞いていたマシュウは、リンド夫人が帰った後、「ダイアナが明日帰ってくるそうだ。アンに知らせてやったらどうだね?」と提案します。でも、マリラは 「余計な口出しをしないで下さい」とピシャリ! 「あの子はきっとアンといい友達に…」というマシュウの言葉を無視します。

教育係に徹する厳しいマリラと、優しく見守るマシュウ。アンへの接し方は対照的な二人ですが、アンに対する愛情はどちらも同じ。感受性豊かなアンを見守る姿が素敵です。

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