【赤毛のアン旅行記】2019年5月、赤毛のアンを訪ねるカナダ旅行でプリンスエドワード島に行ってきました。モンゴメリの小説『赤毛のアン』の舞台であり、 作者モンゴメリの故郷でもあるプリンスエドワード島には、グリーンゲイブルズや恋人たちの小径など物語に登場するアンゆかりの観光スポットがたくさんあります。今回はモンゴメリの思い出の品が数多く展示されている「銀の森屋敷」グリーンゲイブルズ博物館 (Anne of Green Gables Museum) をご紹介します。

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赤毛のアンとプリンスエドワード島

赤毛のアンの舞台として有名なプリンスエドワード島は「PEI」(ピー・イー・アイ)の呼称で親しまれているカナダで最も小さい州です。広大な土地を持つカナダですから、最も小さいとはいえ、愛媛県と同じくらいの大きさがあります。緯度は北海道とほぼ同じくらいなので、夏は涼しく冬が長い地域です。

プリンスエドワード島の魅力は、何といっても小説『赤毛のアン』の美しい風景をまるごと実感できること! 世界で一番美しい島と呼ばれるように、どこに行っても絵になる風景が続きます。

『赤毛のアン』の作者 モンゴメリは、プリンスエドワード島の美しい自然を繊細な文章で描写し、多くの読者を魅了しました。そして、今も変わらず、当時のままの姿で息づくその島には多くの人が訪れ、赤毛のアン・ファンの聖地になっています。

「銀の森屋敷」グリーンゲイブルズ博物館

「銀の森屋敷」グリーンゲイブルズ博物館(Anne of Green Gables Museum)は、赤毛のアンの作者モンゴメリゆかりの品が多数展示されているミュージアムで、「パークコーナー」とも呼ばれています。もとはモンゴメリの母の妹、アニー・キャンベル一家が暮らした家で、モンゴメリの結婚式も「銀の森屋敷」で行われました。

モンゴメリはアン・シリーズのほかに、パットやエミリーを主人公にした作品を残していますが、パット・シリーズの「銀の森のパット(Pat of Silver Bush)」と「パットの夢(Mistress Pat)」の舞台が「銀の森屋敷」です。

銀の森屋敷( シルバーブッシュ)

銀の森屋敷と輝く湖水

「銀の森屋敷」グリーンゲイブルズ博物館のすぐそばに「輝く湖水」があります。赤毛のアンに登場するあのバーリーの池です。

「あれはバーリーの池だよ」マシュウが言った。

「あら、その名も好きじゃないわ。あたしなら・・・ええと・・・『輝く湖水』とするわ。これがぴったりした名前よ。ぞくぞくとしたからまちがいなしよ。」

赤毛のアン(モンゴメリ著 村岡花子訳/新潮文庫)

グリーンゲイブルズ博物館の展示品

グリーンゲイブルズ博物館(銀の森屋敷)は、モンゴメリが慕っていたアニー叔母さんが嫁いだキャンベル家の農場で、現在はアニー叔母さんのひ孫にあたるパムさんが管理されています。

グリーンゲイブルズ博物館(銀の森屋敷)は、モンゴメリが牧師ユーアン・マクドナルドと結婚式を挙げた場所でもあり、二人はこの客間の暖炉の前で愛を誓いました。

グリーンゲイブルズ博物館(銀の森屋敷)の館内にはモンゴメリが演奏した足踏みオルガンや、15歳のモンゴメリが縫ったパッチワークなど、 当時の様子をしのばせる品々がたくさん展示されています。

モンゴメリが実際に縫ったというパッチワークも展示されています。自由なパターンが特徴のクレイジーキルトという技法を使った美しいキルトから、独自のセンスにこだわるモンゴメリらしさが伝わってきます。

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グリーンゲイブルズ博物館(銀の森屋敷)の客間には、赤毛のアンに登場するケティ・モーリス が住んでいる戸棚も実存しています。ガラスに映る自分の姿を”腹心の友”ケティに見立て、想像の世界で語り合うアン…。戸棚の前に立つと、窓超しにケティが浮かび上がってくるような気がします。

それにうつる自分の姿を、ガラス戸の向こうに住んでいるほかの女の子だと言うことに想像してケティ・モーリスという名をつけて、とても仲よくしていたの。


赤毛のアン(モンゴメリ著 村岡花子訳/新潮文庫)


プリンスエドワード島のお土産

グリーンゲイブルズ博物館のギフトコーナーには、プリンスエドワード島旅行の記念に最適なお土産がたくさんあります。入口近くにある チェストの上に並べられたアン関連の本やDVDは購入可能です。 このブルーチェストは、 モンゴメリの小説「ストーリーガール」に登場していますよ。

壁際のギフトコーナーにも、アンの人形やキーホルダーなど、 お土産にぴったりなかわいい小物がいっぱいです。

部屋の奥には、うれしいセールコーナーも!アン・ファンには見逃せない本や人形もセール価格です。私は「赤毛のアン」の原書を購入しました。

すると、銀の森屋敷の館長・パムさんがその場でサインをしてくださいました。 自筆のメッセージとグリーンゲイブルズの スタンプが素敵!猫の後ろ姿のスタンプにも優しい心遣いを感じます。 モンゴメリが母のように慕っていたというアニー叔母さんのひ孫にあたるパムさんはとても気さくな方でした。

グリーンゲイブルズ博物館(Anne of Green Gables Museum) の別棟に「シャイニングウォーター・クラフトショップ&ティールーム」があり、観光シーズンはお茶やショッピングが楽しめます。

輝く湖水のほとりにある「銀の森屋敷」グリーンゲイブルズ博物館には、ケティ・モーリスが住む戸棚やストーリーガールに登場するチェストなど、モンゴメリの作品のモデルになった貴重な品々がたくさん展示されています。パット・シリーズやエミリー・シリーズなど赤毛のアン以外の作品にまつわる資料もたくさんあるので、プリンスエドワード島を訪れる際はぜひ観光スポットの1つに取り入れてくださいね。

  • グリーンゲイブルズ・ミュージアム Anne of Green Gables Museum
  • 住所:4542 ROUTE 20, PARK CORNER, P.E.I. CANADA
  • TEL :(902)886-2884
  • 営業時間: 11~16時(5・10月)、10~16時(6・9月)、9~17時(7・8月)
  • 定休日: 10月下旬~5月下旬(冬期は予約のみ)
  • 料金:大人 $ 5.00、子ども $1.0
  • アクセス:シャーロットタウンから車で約1時間 グリーンゲイブルズハウスから車で約20分
  • https://annemuseum.com/index.php

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